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Posted by おてもやん at

2011年01月31日

白川郷

今年は寒いです。
日本列島が真冬の寒さになっています。
特に山陰、北の日本海側に例年より積雪が多いとの事です。

白川郷も例外ではなく、雪の写真をたくさん見せて頂きました。
日本の原風景、夕暮れになって灯りが付くころのボタン雪を撮った方、
埋まってしまいそうな軒と人妻専門の出会い系サイトを見せて下さった方、展望台からの優雅な眺め。
みんな素敵な風景です。雪が多いので本当にすばらしいです。

ところで2008年、一番寒いだろう時期を狙って、私も
永平寺や兼六園、そして楽しみにしていたコミュニティサイトをチェックに行きました。
屋根に雪がありません、雪が無く地面が見えています。
展望台に行っても、あのあこがれていた風景は見る事が出来ませんでした。
また雪の景色を撮りに行ってみたいと思いました。  


Posted by vasadon49 at 15:07Comments(0)

2011年01月28日

大きな松の木

「山口君おいで」

「ヒロちゃん、何処へ行くん?」

「いいから、おいで」

お風呂場の裏には、大きな松の木が並んでいるんです。
納屋に行って、縄を一本持って来て
それを腰に巻き付けて、上って行きました。

古い木ですから、枝が曲がりくねってて登りやすいです
真ん中ぐらいの横に出っ張った枝の所で
腰をかけて下を見たら

山口君と、ジョンと太郎が、見上げています。

「山口君、縄を降ろすから、牛乳配達の籠に
八朔と、温州ミカンを入れて頂戴」

「ヒロちゃん、入れたよ~」

山口君が、ミカンを入れたのを見て縄を引き上げます

籠が上がって来たので、ミカンを二つ取り出して

「山口君、真下に来て」上から見てたら

真下に来たのは分かるので

「山口君、今からミカンを落とすから、どっちが早く
落ちるか見ててね」って両手に持ったミカンを
同時に放しました。

二つのミカンは、ス~っと落ちて行ったけど
上からだと、どっちが先に地面に着いたかは分かりません。

急いで降りて行って、

「山口君、どっちが早かった」

「ヒロちゃん、同じや」

「おかしいなあ、ヒロは絶対重い方が、早く落ちると
思うんだけどなあ」

「ヒロちゃん、僕もそう思うたけど
今見たら同じやったもん、やっぱりガリレオ言う人の
言う事は正しいんやな」

「ヒロは、おばあちゃんに言われて、落としたのは
踏み台からだから、もっと高い所からなら
重い方が早いと思ったんだけどなあ」

おばあちゃんに、聞いた時は信じられなかったんだけど
二人で、実験してみてもその通りになったので
やっと、納得しました。
二人は、すごい事を覚えた気がしたのです。

丁度、お風呂を炊く時間だったので
焚口に二人並んで座って、薪を燃やしながら落として痛んだ
みかんを食べました。

今度は、お風呂場の横には、煙突掃除の梯子が掛かって
いるので、

「山口君、おいで」って二人お風呂場の屋根に登りました。

「山口君、やっぱり温まった空気は上に来てる」って
煙突の先にかざした手が暖かいのを確認して
山口君と、交代しました。

「ヒロちゃん、ほんまや、おばあちゃんの言う通りやな」
二人は、信じられなかった事を二つ確認して
屋根を降りかけたら

「お~い、二人ともそんな所に上がって何してるんや」

下を見たら、和子おばちゃんでした。

「わ~い、おばちゃん、どうしたの?お買いもの?」

「いいや、今晩から枇杷の袋作りやからな
おばちゃん、3日泊まり込みや」

屋根の上で、二人顔を合わせてにこっとして
梯子を急いで降りました。

「ほんとにおばちゃん、3日お泊まりするの?」

「うん、もうすぐ、枇杷の袋掛けやろ
急いで作らんとな、あんた等も手伝ったくれるか?」

「うん、手伝う手伝う、ヒロは去年も手伝ったから
少し分かってるもん」

「ヒロちゃん、ヒロちゃん、僕も手伝いたいから
お泊まりしてもええか?」

「うん、いいけどお母さんに聞きに行こう」って
山口君のお家に向かって、走りました。

「おばちゃん、今日は」

「ああ、ヒロちゃん、えらい急いでどうしたん?」

「あのねえ、おばちゃん、今日からヒロのお家
枇杷の袋作りするんだけど
山口君、3日お泊まりしてもいい?」
「うちはええけど、ヒロちゃん所さえよかったら」

「やったあ」

「そしたら正利、着換えと寝巻持っておいで」

山口君が着替えを風呂敷包みに入れて持って来て

「お母ちゃん、ええ事教えたろか?」

「ええ事て、何や?」

「あのな、鉄の玉の大きいのとな、小さいのと
同時に落としたら、どっちが先に地面に着く?」

「そんなもん、大きい方に決まってるやん」

「えへへ、お母ちゃん、それはあかんわ、同時につくねん」

「嘘つけ、ヒロちゃんほんまか?」

「うん、おばちゃん、松の木に登ってやって見たんだけど
同じだった」

「ふ~ん、そんな事まだ学校で習わんやろ?
誰に教えてもろたん?」

「ヒロちゃんのおばあちゃん」

「なあんや、それやったら納得や
ひろちゃんのおばあちゃんは、ヒロちゃんのお母さんや
和子さんの先生やもん
ヒロちゃんのお家で、おばあちゃんが一番秀才やったんや

正利、いろんな事教えてもろうてええなあ」

「うん、おばあちゃんのオススメの出会いサイト、僕等に分かるように
教えてくれるんやもん、学校より楽しいわ」

ほんなら、お母ちゃん行って来るな」

また、全力で引き返しです。

ヒロも、山口君も、和子おばちゃんと一緒に居られるのは
お正月よりうれしいのです。  


Posted by vasadon49 at 15:35Comments(0)